あ行
- 青物
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サバやブリなどに代表される、背中が青い回遊魚。その多くがフィッシュイーターであり、ルアーフィッシングの好ターゲット。ただしアオリイカの天敵でもあるため、青物が現れるとアオリイカの釣況は悪くなることが多い。
- 秋イカ
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春に生まれたアオリイカが成長して、エギをスムーズに抱けるくらい大きくなったサイズのアオリイカ。胴長13cmくらいでエギに掛かりはじめる。
- アゲインスト
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向かい風。釣りづらいが、横風よりも期待は持てる。
- 上げ潮(あげしお)
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満ち潮のこと。干潮から徐々に水位が上がっていく。
- 朝マヅメ
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夜明けのいっとき。日の出前の薄明かりから日の出までの時間。日の入りから日没直後の暗闇までを「タマヅメ」という。双方ともに、魚の移動やエサの捕食が活発となり、釣りをするうえでベストな時間帯とされている。
- アタリ
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イカがエギに抱きついた感触が手に伝わること。
- アベレージ
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平均サイズ。
- アプローチ
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釣り場までの行程、またはポイントにエギをキャストする行為。
- アマモ
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砂地底に根付く細長い海藻。砂地底に根付く細長い海藻。
- 編み込み式ノット
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PEラインとリーダーの結び方のひとつ。PEラインをリーダーに編み込み、その摩擦力を生かした結び。ミッドノットやFGノットなどが、これに該当する。ラインの強度を大幅に下げる「結び目」が存在しないため、メインライン本来の強度を生かしきれる。ただし、結束の難易度はやや高め。
- アワセ
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ロッドを大きくあおって、イカや魚の口にハリに掛ける動作。
- アワビシート
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アワビの殻を利用したステッカータイプの集魚板。自然な虹色のアピールでアオリイカに有効とされている。
- アンダーハンドキャスト
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ロッドを水平より寝かせて他状態でキャストする方法。
- イカスミ
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イカのスミには旨味成分が含まれているため、イタリア料理でよく用いられる。ちなみに、アオリイカよりコウイカのほうがスミが濃いため、よく料理に使われる。
- イカパンチ
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ラインが引ったくられるようなアタリのこと。アオリイカが触腕を伸ばしてエギを触るしぐさが、まるでパンチをしているように見えることから、こう呼ばれるようになった。この状態では、フッキング率は悪い。
- ウィード
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藻のこと。海の場合は、ホンダワラやアマモなど、海藻全般を差す。
- ウイードエッジ
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海藻帯の切れ目。
- SiCガイド(エスアイシーガイド)
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富士工業製の、非常に硬度の高いガイドリング。
- エンペラ
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アオリイカの胴の横にある薄いヒラヒラの部分。
- オーバーハンドキャスト
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頭上から振りかぶって正面にキャストする方法。オーバーヘッドキャストともいう。
- 陸っぱり(おかっぱり)
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岸(陸)から釣ること。
- オフショア
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ショア(岸・陸)ではないところ。いわゆる海上のこと。
- 親イカ
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春に釣れる産卵絡みのイカのこと。産卵を終えると、イカの多くはその一生を閉じる。
か行
- カーブフォール
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ラインテンションを残したまま、カーブ軌道でフォールさせること。テンションが残っているため、ラインの挙動でアタリが取れる利点がある。テンションを残さないで、完全に重力の支配するままに自由落下させることを「フリーフォール」と呼ぶ。
- カウントダウン
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シンキングルアーを沈み込ませるときに、水深の目安として秒数を数えること。エギングでも着底させるときに行なう。カウントダウンの最中にアタリがあったり、エギやラインの挙動に変化があった場合は、次のキャストで同じ秒数を数えることにより、特定の水深を重点的に攻めることができる。秒数といっても、ストップウォッチなどで厳密に数える必要はないが、それでもなるべく同じ間隔で数えるよう努力しよう。
- 活性
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魚やイカなどターゲットの元気度。一日のうちでも、潮の具合や水中光量の変化で活性の高さは変わる。
- カラストンビ
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イカの口の部分。鳥のクチバシのような形の歯と、それを動かす筋肉でできている。筋肉部分の薫製は珍味として有名。
- 干潮
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潮位が最も低く下がった状態。一日に2回、約12時間後に回ってくる。ソコリともいう。潮位が低いため、満潮時は海中に沈んでいる所が露出する。通常は歩けないような場所でも進めるため、行動範囲は格段に増すが、一方で普段釣っているポイントが完全に陸上になり、釣りにならない場合もある。干潮の時間帯や潮位変化の大小は、海で釣りをする際には必ず押さえておくべき最重要事項といえる。
- カンナ
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エギの後部についている、傘状のハリのこと。
- キャスト
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ルアーやエギを投げること。
- キャッチ&リリース
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資源保護のために、釣り上げた魚やイカを元気なうちにリリースすること。アオリイカの場合は、触らずに、そのままハリを返してリリースするとよい。
- ギャフ
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大型の魚やイカを取り込むための、先端がカギ状になった太い針。アオリイカ専用に開発されたものがあり、コンパクトに携帯できるため人気がある。
- 漁港
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漁業設備のある船着き場や提防施設。アオリイカの好ポイントだが、あくまで漁業施設ということを意識してマナーを守ろう。
- グローカラー
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夜光カラー、蓄光カラーの総称。強い光を照射すると、その光を内部に溜め込み、長時間発光し続ける。
- Kガイド
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富士工業製の、自動解除システム搭載の傾斜ガイド。PEラインの飛距離を損なうことなく、ラインが絡みにくくなっている。
- ケイムラ
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ケイムライトの略。通常、普通色は可視光線によって発色しているが、ケイムライトは紫外線に反応して蛍光色を発する。
- 小磯
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サーフなどが隣接する小規模な岩場。沖は砂地底の場合もある。アオリイカの好ポイントでもある。
- ゴリ巻き
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大物が掛かっても、フルドラグにしてラインを出さずにゴリゴリとリールを巻くこと。アオリイカの場合は、根に潜られることがないので、ほとんど使わない。
さ行
- サーフ
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浜。砂浜。ゴロタ浜はゴロタサーフとも言う。一般的にはキスの投げ釣りや、ヒラメ・マゴチのルアー釣りにいいとされるが、海底に岩礁帯や藻場があれば、エギングのポイントにもなる。
- サーフェス
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水面を含めた表層のことサーフェスまで出てきたイカや魚はたいてい活性が高いため、ルアーやエギで狙う際の好ターゲットとなる。
- サイトフィッシング
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魚やイカを見つけてルアーやエギをキャストする釣り方。アオリイカは、秋シーズンがサイトフィッシングの好時期となる。また、釣りたいターゲットそのものではなく、ターゲットが好むとされているナブラやトリ山、ベイトの群れを狙ってエギやルアーなどをキャストすることも、広義ではサイトフィッシングとされている。
- 潮目(しおめ)
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流れの方向が異なる潮や、速度が異なる潮がぶつかったときにできる、潮の境目。好ポイントのひとつ。
- シェード
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陰の部分。魚やイカが寄っていることが多い。
- 締め具
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アオリイカを締める道具。ピック状になっているものが多い。
- ジャーク
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ロッドをグイッと強くあおるアクション。シャクリのアクションとイメージしてもよい。
- シャロー
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浅場のこと。エギのシャロータイプは、ウエイトを軽めにした沈下速度の遅いエギのこと。
- シャロースプール
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メバルやアオリイカ用に開発された浅溝スプール。
- ショア
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オフショアに対してのオンショアの略。岸という意味で使用する。
- ショアライン
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延々と続く海岸線。
- ジョイント
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ロッドやジョイントルアーの継ぎ目。
- 常夜灯
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漁港などにある外灯のこと。小魚などのエサが集まるため、アオリイカ狙いでもナイトゲームの一級ポイント。
- 触腕
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エサを取るときや、交尾などで使われる長い手。アオリイカは10本中2本が長い。
- スイベル
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ヨリモドシ、サルカンのこと。エギによっては、ラインアイに使われていることもある。
- ストップ&ゴー
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止めて、進めてを繰り返すリトリーブアクション。エギのなかには、シャクリを伴わず、これだけで水中を泳いで方向転換、一瞬止まってまた泳ぎだす小魚の動きを演出できるものがある。
- ストラクチャー
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釣りのポイントとなる障害物。天然・人工、恒常的・一時的の4つのファクターで分類される。カケアガリや沈み根といった天然で恒常的なもの、常夜灯や橋脚といった人工で恒常的なもの、潮目やナブラなど天然で一時的なもの、係留船や温排水の放出など人工で一時的なものが挙げられる
- ストレートリトリーブ
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ロッドアクションをつけずに、一定のスピードで巻いてくるリトリーブアクション。タダ巻きともいう。エギングでは、ナイトゲームの表層引きで使う。
- スナップ
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リーダー(ライン)にルアーやエギを接続する器具。
- スナップショットリグ
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スナップにカンつきのツリガネオモリをセットし、エギのラインアイに装着してウエイトアップを図る方法。「アゴリグ」とも呼ばれる。おもにコウイカ狙いで使用されていたが、最近はアオリイカ狙いでも使われている。
- スミ跡
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釣り上げられたイカが吐いたスミの跡。釣れた場所の目安になるため釣り人にとってはありがたいが、これを残さないよう水で洗ってから移動するのがマナー。
- ズル引き
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海底をずるずると引きずるリトリーブアクション。アオリイカでも実績あるアクション。
- スレる
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釣り人の多い釣り場の魚やイカが、次々に飛んでくるルアーやエギをどんどん学習し、なかなか釣れなくなること。または、魚の場合は、口以外のところにフッキングすること。
- 全傘
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カンナが360度、全方向にハリ先が向いているもの。
た行
- ダートアクション
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滑りするようなエギのアクション。なかでも、横方向への細かい「ブレ」を伴うものをこう呼ぶ。ブレを伴わない場合は「スライドアクション」と横呼ぶこともある。
- 高切れ
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ハリ掛かりしたターゲットにラインを切られたときや、根掛かりしたときにラインの途中で切れること。
- タコエギ
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マダコ用のエギ。ウェイトが重めで、ハリは強靭なものが上向きについている。おもにボトムを引きずって使用する。
- タダ巻き
-
ストレートリトリーブのこと。速くも遅くもなく、ノーアクションで引いてくること。
- ダブルハンドル
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ハンドルノブが2本あるハンドル。リールから目を離していても、必ずハンドルノブをつかめる。ハンドルの重さで回転しないので、ラインスラックダートアクションを調節するエギングでは人気のアイテム。
- テープ色
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エギの布地の下に敷いてある、色つきの下地部分。下地テープともいう。ピンクや金、銀などがある。
- チューニング
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ルアーやエギ、ロッドの簡単な改造。エギの場合、シンカーを足す、エギの表面に市販のカラーシートを貼るといった簡単なものから、ロッドのグリップを切り詰める、ガイドを交換するといった高度なものまでさまざまなものがある。最近の市販品は、マニアのニーズに応えてラインナップも細やかになったため、あえてチューニングを施す必要は少なくなった。
- ディープ
-
深場のこと。エギのディープタイプは、ウェイトを重くして着底を早めたもの。
- ティップ
-
ロッドティップ。先のこと。
- テンションフォール
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ラインにテンションを残したままフォールさせること。カーブフォールと同義語で使われることが多い。
- トゥイッチング
-
ロッドティップを小刻みにシャクリ続けるアクション。エギが連続ダートする。
- 胴長
-
一般的にアオリイカの大きさを表す場合、胴の長さを計る(手の長さは省く)。胴長30cmで約1kgというのが標準的。
- トップウォーター
-
水面上のこと。
- ドラグ
-
リールのスプールにテンションをかけながら空回りさせる、ライン切れ防止機構。
な行
- ナブラ
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小魚の群れをフィッシュイーターが追い回している状態。
- 二段シャクリ
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ジャークを2回に分けて行なうシャクり方。同じ動作でも、1回より2回に分けたほうが、エギが高く跳ね上がると言われている。
- 根(ね)
-
海底の地形変化や隠れ岩といった、障害物の総称。流れの変化が生まれやすく、小魚や甲殻類などのベイトが集まることから、釣りの好ポイントになる。
- ノット
-
ラインを結ぶこと。または結び方。
- 乗る
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アオリイカがヒットしたときの様子。
は行
- バーチカル
-
垂直方向。バーチカルエギングとは、船から真下に落とし込んで釣るエギングのことをいう。
- バット
-
ロッドのパワーバランスを左右する腰の部分にあたるところ。グリップの上の部分。
- 半傘
-
カンナのハリが、上方向の半分しかないもの。
- 春イカ
-
春に釣れる産卵絡みのイカ。
- 反転流
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潮の本流に引かれたり、本流脇でヨレたりする本流とは逆に流れる流れ。
- 干潟(ひがた)
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満潮と干潮の潮位差が大きいサーフェリア。砂泥地底の場所が多いためアオリイカのポイントにはなりにくい。
- 引き潮
-
満潮から干潮にかけて、潮位が下がっていくときの潮の動き。
- ヒラ打ち
-
メタルジグやルアーに急激なアクションをつけて、ボディをギラリと反射させること。エギでも意識して行なうことがある。
- フィネスドラグ
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ドラグマックスの設定を低く抑えることによって、微調整ができるようにしたドラグ。
- フォール
-
アクション中のルアーを沈み込ませること。
- フォロー
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追い風。または、アオリイカのチェイスがあったのにエギを抱かなかったとき、次にキャストする食わせやすい小型のエギ。
- フッキング
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アタリがあったときにハリを掛ける動作。
- プライヤー
-
先の長いペンチ。ルアー釣りでは、おもにハリ外しに使用するが、エギングではカンナの補修に使える。
- フリーフォール
-
ラインをフリーにしたまま、垂直にエギをフォールさせること。
- ブレイク
-
カケアガリのこと。傾斜地の途中で、急角度になるところ。
- ベイト
-
エサ全般のこと。またはルアーのこと。ベイトフィッシュとは、エサとなる小魚。
- ベリー
-
ロッドのアクションを決定づける胴(中間)の部分。
- 偏光グラス
-
水面からの乱反射をカットして、水中を見やすくするサングラス。紫外線もカットしてくれる。
- ボイル
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青物などのフィッシュイーターに追われた小魚が、水面が沸騰したようにざわつく様子。近くにアオリイカの天敵である青物がいる印なので、ボイルが起こっているときは、アオリイカは避難していることが多い。
- ポーズ
-
アクションの途中で一時的にエギをストップさせること。長時間とどめておくことはステイと呼ぶ。
- ポケット
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藻の塊と塊の隙間。
- ボトム
-
海底のこと。ボトムフィッシングとは、エギを海底から離さずに釣ること。
- ホンダワラ
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石に根付く海藻。アオリイカの産卵場にもなる。
- ポンドテスト
-
ライン強度のこと。
「Lb」という単位を用いる。仮に10Lbなら、10ポンドの負荷がかかったとき切れるようになっている。1ポンドは約450g。
- ポンピング
-
リールが巻けないような大物が掛かったときに、ロッドを起こしたぶんだけラインを巻き取る、やり取りのテクニック。ただし、ハリにカエシがついていないエギでは、バラシが多くなる。
ま行
- マーブル
-
大理石模様の虹色の下地カラー。
- マッチ・ザ・ベイト
-
ターゲットとなるイカがそのときに食べているエサに、エギのカラーやサイズを合わせること。
- 満潮
-
潮位がもっとも高くまで上がった状態。一日に2回、約12時間ことに回ってくる。
- 見えイカ
-
水面上から見えるイカ。秋シーズンによく見ることができ、狙って釣ることもできる。
- ミオ筋
-
漁港内などにある船の通り道で、海底が周囲より深くなっているところ。
- 満ち潮
-
干潮から満潮に掛けて、潮位が高くなっていくときの潮の動き。
- 藻面(もずら)
-
絨毯状に広がった海藻の上の面。
や行
- ヤエン
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生きたアジなどを泳がせて、抱きついたアオリイカを、道糸に通した掛けバリで掛けて釣り上げるエサ釣り方法。大型アオリイカの実績が高い人気の釣り方。
- タマツメ
-
夕方のいっとき。日の入り直後から薄明かりが残る時間帯のこと。
ら行
- ライズ
-
フィッシュイーターが小魚を捕食したときに水面が割れる様子。
- ライン
-
エギングで使用する道糸のこと。
- ラインアイ
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エギの先端にある、ラインを結ぶ(スナップを掛ける)金具部分。
- ラインスラック
-
キャスト時やアクション時にできる糸フケのこと。
- ラインブレイク
-
ラインが切れて、魚やイカを逃がしてしまうこと。
- ランディング
-
手元まで寄せてきたターゲットを最終的に取り込むこと。
- リーダー
-
ラインの先に結ぶ、耐摩耗性に優れた先糸。ショックリーダーともいう。リードワイヤー。鉛製の針金をエギに巻きつけ、オモリの役割を持たせる。
- リードワイヤー
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糸オモリのこと。エギのウェイトを上げたいとき、エギの胴体に巻き付けて使用する。
- 離岸流
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岸にぶつかった潮流が、沖に向かって払い出す流れ。サーフの好ポイントのひとつ。
- リトリーブ
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ラインを巻き取ること。ルアーやエギにアクションをつけるリーリングのこと。
- リフト&フォール
-
エギを持ち上げてから沈み込ませるアクション。
- レンジ
-
ルアーの泳層やターゲットの泳層を表すときの、層という意味。
- レンジトレース
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一定の層をキープしながら、リトリーブを続けること。
- 漏斗(とうと)
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スミを吐く部分。ここから、水を吐くことによって、ジェット噴射と呼ばれる高速遊泳をすることも可能となる。
- ロスト
-
ルアーやエギなどを、根掛かりなどによって失うこと。
- ロッドティップ
-
竿先の部分。感度やフッキング効率を左右する。
- ロングステイ
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エギを海底付近で30秒~1分ほど、そのままにしておくこと。食い渋りに有効な方法だ。
わ行
- ワンド
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磯やサーフなどで、入り江状になっている部分。
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