エギング用のリール選びで迷う要素の一つに『ギア比』があるのではないでしょうか。
今回は「ギア比とは??」…という初心者さんも含め、エギングではハイギアorノーマルギアどちらを選ぶべきか、どんな人に向いているのかを詳しく解説していきます!
- 新しく買うリールのギア比選びで迷っている
- 初心者だけどどちらを選ぶべきかわからない
- そもそも何が違うの?
- メリットでメリットが知りたい
ハイギア・ノーマルギアとは?
そもそもギア比ってなによ
ギア比とは『ハンドルを1回転させたときにスプールが何回転するかを表した数値』のことを指します。もう少し噛み砕いて説明すると『ハンドル1回転でどれほど釣り糸を巻くことができるか』を表しています。
例えば…「数値=スプールの回転数」なので、「数値(6)=スプールの回転数(6回)」となります。通常は「ギア比:5.3」のような表記が一般的。この場合も「スプールが5.3回転するんだな」と思ってもらえれば大丈夫です。
ギア比 | 表記 | 数値 | |
---|---|---|---|
ダイワ | シマノ | ||
ローギア | P | PG | 5未満 |
ノーマルギア | 無表記 | 無表記 | 5〜5.7 |
ハイギア | H | H | 5.8〜6.1 |
エクストラハイギア | XH | HG | 6.2以上 |
DAIWAとSHIMANOでギア比の表記が違うんだね。ややこしい
エギングではハイギア・ノーマルギアどっちがいいの?
結論から言うと、どちらを選んでもOK!ギア比は完全に個人の好みで決めて問題ありません。
エギング専用リールには両方ラインナップされていることが多い
どちらも需要があるってことだ
ただ、それぞれにメリット・デメリットがあるので、適当に選ぶと後々後悔するかも知れません。ギア比選びで失敗しないためには、両方の特性を知ることが大事になってきます。
- ラインスラックを素早く回収しやすい
- ラインテンションが保ちやすい
- エギの回収が速くなるので手返しが◎
- ラインを巻き過ぎてしまう
- ライン調節にコツがいる
- エギのアピール時間が短くなる
ギア比選びで失敗しないコツ
みなさんはどれに当てはまりますか?
僕は季節に合わせて使い分けています!
ここで詳しく解説!ギア比選びで失敗しないコツは次の3つを意識することです。
① 熟練度
まずはエギングにどれほど慣れているかが重要です。
エギングを始めるにあたって初めてリールを買うのであればノーマルギアを選択しましょう。ハイギアはラインの巻き過ぎが発生しやすく場面によって”巻く回数やテンポに調節”が必要となります。そのため、エギングに慣れていない初心者さんにはハイギアをおすすめしません。
反対に中〜上級者はリールの扱いに慣れているので、ハイギアによるメリットを存分に享受することができます。なので、多少の慣れは必要ですがハイギアを選ぶことでよりスマートに釣りを楽しむことができます。
② シーズン
エギングのベストシーズンである春と秋。春はノーマルギアが、秋はハイギアを選択するのがベストです。
春はボトムネチネチが鉄則。そんな時ハイギアだとエギが浮く原因になってしまいます。そのため春エギングではノーマルギアに軍配が上がります。
秋はハイピッチ&ハイアピールの攻略が求められます。そのため手返しの良さやラインの回収スピードの速いハイギアが秋エギングではおすすめとなります。
③ 風
風が強い日の場合だとハイギアの方が有利です。
風はエギングにとってラインスラッグの原因となる天敵です。ラインスラッグがあるとエギのフォール姿勢が不安定になり、エギの着底やアタリが出た時のラインの動きも感知しにくくなります。
いかにラインスラッグを素早く回収するかが大事になるので、風が強い日でも釣果を得る中〜上級者はハイギアを選択していることが多いです。
糸ふけ、ラインのたるみのことです。
リール開発者は『ノーマルギア』を勧めている?
エギングに親しんできた人から言えば「エギング=ハイギア」と言う意見が一般論だと思いますが、DAIWAの開発担当者は『ノーマルギアを推奨している』ことをご存知でしょうか。
これ知らなかった…
なぜなぜ?その理由が知りたい
DAIWAのリール開発担当者の戸出さんの解説の一部が紹介されていたので一部抜粋します。
エギングではラインを早く回収するより、ラインを張りすぎず一定距離をしっかり探れるノーマルギアの方が良い。例えばボトムをネチネチやるとハイギアでは浮く原因に。ノーマルの方がコントロールしやすいと思います。
エギングにはピンスポットで撃ち込まなければならないタイミングはあまりなく、したがってミスキャストという概念も薄い。急いで巻いてくる状況が少ないので、ライン調整をしやすいノーマルギアがおすすめ。
引用:ルアマガ+
この記事を踏まえると、やはり初心者にはノーマルギアの方が向いていることがよくわかります。
一方、釣具屋で聞き取り調査したところ、エギングリールとしてはハイギア(特にミドル〜ハイエンド機)の方が良く売れるとのこと。高価なハイエンド機を購入する際、多くの中〜上級者はハイギアを選択している傾向にあることが伺えます。
ハイエンドクラス=高価格・超高性能
ミドルクラス=中価格・中〜上級者向け
エントリークラス=低価格・初心者向け
【モデルケース紹介】こんな買い方はいかが?
エギングをこよなく愛する筆者のリール変遷をご紹介します。
「こんな買い方もありかな!」…と少しでも参考になれば嬉しいです。
ギア比 | エギング歴 | 購入商品 |
---|---|---|
ノーマルギア (ギア比:4.8) | 1〜2年目 | DAIWA 15レブロス (6,000円) |
ハイギア (ギア比:6) | 3〜5年目 | SHIMANO 20ヴァンフォード (31,000円) |
ハイギア (ギア比:5.8) | 6年目〜 | SHIMANO 23ヴァンキッシュ (59,000円) |
ノーマルギア (ギア比:5.1) | 7年目〜 | SHIMANO 23ヴァンキッシュ (59,000円) |
エギングを始めた1年目から2年目まではノーマルギアの安いリールを使用していました。
3年目からはグレードアップしたくてハイギアの中級機種を購入。
ハイギアの扱いやすさに感動したので6年目から現在まで使用しているハイエンド機種もハイギアを選択。そして春や冬エギング用に同じ機種のノーマルギアも追加購入で季節ごとに使い分け。
ハイギア・ノーマル両方を使ってきたからそれぞれの良さがわかる
結局使い分けが大事なんだね!
(ノーマルギア)
(ハイギア)
(ハイギア)
(ノーマルギア)
まとめ|選び方を知ればもう迷わない
いかがでしたか?エギングリールのギア比選びで迷っていたあなたも、選び方さえわかればもう迷いません。
最後におさらい!
わからない項目はもう一回チェックしておこう!
リールのギア比選びで悩んでいる友達や知人がいたら、ぜひ選び方のコツを教えてあげてください。きっといい買い物ができるのではないでしょうか。
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