「根に潜る」問題を解決!釣りのトラブル回避方法を詳しく解説

釣り用語(特にロックフィッシュゲーム)でよく耳にする「根に潜る」という言葉。初心者の方にとっては馴染みが薄いかもしれませんが、実は釣りを楽しむうえで知っておくべき重要な現象です。

本記事では、「根に潜る」とは何か、その原因や具体的な対処法について分かりやすく解説します。

目次

『根に潜る(入る)』とは?

根魚 根に潜るとは

『根に潜る(入る)』とは、釣りの最中に魚が海底の岩や障害物(根)に逃げ込んでしまい、釣り糸が絡まったり、仕掛けが取れなくなる現象を指します。

そもそも『根(ね)』とは、海中の岩場の総称で、海藻のことではありません。

特に根魚(カサゴやハタなど)をターゲットにした釣りで頻繁に起こる現象で、以下のような状況で発生しやすいです。

  • 海底が岩場や障害物で複雑な地形の場合
  • 魚が驚いて身を守ろうとするとき
  • ファイト中に魚が強く引っ張る場合
SHIZU

魚はエラブタを開いてしっかり岩にひっかけて張り付いていてしまうよ

NOBITA

無理やり根から引き剥がそうとするのはNG

ロックフィッシュ(根魚)の習性が関係している

根魚 根に潜るとは
根魚 根に潜るとは

メバルやカサゴ、アコウなどの根魚(ねざかな)は、文字通り根(岩礁)に居着く魚のことを指します。波止・磯周り・沖の沈み岩・藻の周りなど、身を隠せる場所に潜み、そのほとんどは夜行性です。

日中は隠れ家でじっとしてエサが流れてくるのを待っているロックフィッシュも、夜間はエサを求めてナワバリの中をエサを求めて動き回ります。エサが自分のナワバリの中に入ると捕食しすぐに根に潜ろうとします。

ロックフィッシュ

「根に潜る」を防ぐためのテクニック

① 素早いリール巻き

魚がヒットした瞬間に一気にリールを巻き上げ、魚を根から引き離します。初動が遅れると、魚に逃げ込まれるリスクが高まります。

② ドラグ調整をしっかり行う

ドラグを少し強めに設定しておくと、魚が潜り込む前に主導権を握ることができます。ただし、強すぎると糸切れの原因になるため注意が必要です。

③ タックル選びを工夫する

  • ライン:高強度のPEラインやリーダーを使用する。
  • ロッド:硬めのロッドを選び、瞬発力で魚を引き上げる。

④ 根の位置を把握する

釣り場の地形を事前に調べることが重要です。地図や魚群探知機、Googleマップなどを活用して、根の位置を把握しておくと対策しやすくなります。

根に潜られた時の対処法

万が一、魚が根に潜ってしまった場合は以下の手順で対処します。

① ラインを張ったまましばらく待つ

夕焼けの中の釣り

魚が自ら動き出して根から出てくることがあります。無理に引っ張らず、数秒から数十秒待つのがポイントです。

② ロッドを上下に動かす

しばらく待つ

先ほど紹介した『しばらく待つ』を試してみて、それでも出てこない場合は、『ロッドエンドを叩いてみる』を試してください。ロッドエンドを軽い力でトントンと数回叩きます。叩いた振動を根魚は嫌うので、動き出す可能性が高くなります。

③ ラインを切る覚悟も必要

釣り糸

どうしても仕掛けが取れない場合は、安全を優先してラインをカットしましょう。

まとめ

「根に潜る」は釣りにおいて避けられないトラブルの一つですが、適切な対策や知識を持つことで回避することができます。素早い対応や釣り場の選定、タックルの工夫が釣果アップにつながります。この記事を参考に、次回の釣りで「根に潜る」トラブルを回避し、より良い釣果を目指してみてください!

この記事を書いた人

▶︎ RIVER GEM編集長
▶︎ 無類のアウトドア好き
▶︎ ピラルク愛好家

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